全ての材料には特定の屈折率があります。屈折率は、信号が材料を透過する速度と強度を定めます。屈折率についてのこの情報から肉厚、外径、真円度と内形(撓み)を測定し算出することができます。屈折率は材料の清浄度、温度、接触媒体等の様々な要素に左右されるため、常に潜在的測定ミスの原因となります。

CENTERWAVE 6000はこの点において独特です。同装置は各測定において自動的に屈折率を測定し、従い校正を全く必要とせずに最高測定精度をご提供します。正確な屈折率についての情報が外径、真円度、肉厚、内形(撓み)の測定には確かに必要不可欠です。超音波レーダーであろうとその他技術であろうと、前述製品パラメーターは測定面を通過してレシーバーで測定されるまでの測定信号電波の持続時間によって決まります。測定対象物の屈折率の値に応じて、測定値はそれ相応の影響を受けます。

CENTERWAVE 6000の測定信号の異なる減衰特性
ポリエチレン(PE)は、様々なアプリケーション分野におけるパイプやチューブ製造の中でも特に一般的な材料です。純粋状態での屈折率は約1.5です。異なる温度、添加物、異なる製造者の個々の製造工程やリサイクル材料の使用等が屈折率、つまり測定結果に影響を与えます。この点において、SIKORAの屈折率の自動計算は工程の信頼性、つまり収益性に貢献をする革新です。

CENTERWAVE 6000による正確な屈折率の算出は、最高の測定精度へと導きます。複雑な数式により、パイプ全周における屈折率が各測定の度に算出されます。更に、温度及び材料特性、純度や添加物など外的要因の変化の際にもCENTERWAVE 6000は再現性ある測定結果をご提供します。

同システムの更なる利点は、プロセッサーシステムECOCONTROL 6000による測定結果の完全な文書化で、最終製品の品質を証明します。更に、例えばグラファイト製で全作業者の保護のためである連続導電性空間などの法規順守について包括的レポートに記載があります。