メリット
- 材料特性のインプットなく、押出チューブの外径、真円度、肉厚を測定
- 多層チューブの層厚を測定
- 接触媒体や材料温度に影響を受けない
- 校正不要
押出された材料の特性や温度の情報を必要せず、CENTERWAVE 6000は円周の複数点で外寸及び肉厚を同時に測定し、未だかつてなかった精度でご提供します。多層チューブの層厚も精度高く測定可能です。
トランシーバーと呼ばれるセンサーがチューブの円周に複数配置され、周波数変調されたミリ波を継続的に送受信します。境界層がミリ波を反射し、それがトランシーバーの受信部で検知され、復調されます。受信した信号には、異なる材質から成る境界層間の距離情報を含みます。各センサーで受信した信号のアルゴリズム処理後、僅か数ミリ秒以内に外径、真円度、肉厚の測定値が表示され、制御に適用することが可能です。
CWミリ波チップに基づく技術の開発を決定的にしたのは、チューブ押出に適用可能なメンテフリーで耐久性のある非接触式測定装置を開発するという目標達成のためでした。材料の特性値を個別に特定することにより、CENTERWAVE 6000は材料パラメーターに関する仕様を必要とせず、測定値を最高精度でご提供します。
接触媒質を必要とせず、温度に影響を受けることなく、校正を必要としないため、CENTERWAVE 6000は製造ラインの様々な位置で(ホット側でも)非常に精度の高い測定値をご提供することができます。
ミリ波技術は、外径60~1,600 mmのあらゆる樹脂チューブの測定に適用することが可能です。産業用PCECOCONTROL6000は、測定値の数値表示だけでなく、グラフ表示や詳細なトレンドや統計データ機能もご提供します。
押出機位置での仮想測定値を算出することによって、ラインの管理者は変化に素早く対応することができます。押出機と測定位置間の距離が大きい場合でも肉厚の効果的且つ迅速な制御、特に過剰な材料消費の削減を保証します。
測定原理 | 非接触式、FMCW*ミリ波技術に基づく |
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適用 | 大口径パイプの押出ライン |
適用範囲 | - 平滑菅 - 発泡コアパイプ - 多層パイプ |
適用材料 | あらゆる種類の樹脂(例. PE, HDPE, PP, PA6, PVC)、 セラミック、ガラス |
測定範囲 | CENTERWAVE 6000/250: 32 - 250 mm CENTERWAVE 6000/400: 90 - 400 mm CENTERWAVE 6000/630: 90 - 630 mm CENTERWAVE 6000/800: 160 - 800 mm CENTERWAVE 6000/1200: 250 - 1,200 mm CENTERWAVE 6000/1600: 250 - 1,600 mm (より幅広い測定範囲への適用についてはご相談下さい) |
適用肉厚 | 最小肉厚: 1.6 mm** |
校正 | CENTERWAVE 6000は校正不要 |
測定周波数 | 80-300 GHz |
測定回数 | 370 Hz |
電源 | 200 - 240 V (100 - 460 V) AC ± 10 %, 50/60 Hz |
許容環境温度 | + 5 ~ + 45 °C |
インターフェース | RS232, USB オプション: CANopen, EtherNet/IP, DeviceNet, Profinet IO, Profibus-DP, LAN (Ethernet), OPC DA/UA等の産業用フィールドバス |
*周波数変調継続波 | |
**範囲外の肉厚については応相談 |