ワイヤー、ケーブル、ホース、チューブ及びその他丸形製品の同芯率測定
最高品質、工程最適化と経費削減がワイヤーやケーブル及びホースやチューブ等の丸形押出製品の製造者が今日そして未来において国際競争の場で評価される決定的な要素です。それら要件を満たすため-SIKORA製の-革新的測定技術が求められます。
丸形押出製品の製造における重要なパラメーターは、絶縁内の導体の同芯率や多層複合ホースやチューブの均等な肉厚配分等の仕様への適合です。SIKORAは、最適な製造のため幅広い高精度偏芯測定用システムでその基礎を築いています。 製造中にケーブルの導体がガイド内で正確に同芯性にない場合、材料はケーブルの断面において不均等に適用されます。
その状態でもし全体肉厚が要求公称寸法まで削減された場合、異なる測定点における各肉厚は著しい変動を表示します。位置によってケーブルに絶縁の適用が厚過ぎたり薄過ぎたりし-最終製品の品質と安全性への影響が予測されます。
レーザーと誘導による絶縁内の導体の複合偏芯測定
SIKORA製CENTERVIEW 8000は、光学と誘導の測定方式に基づいています。2つの光学測定面の間の誘導測定回路で、導体の正確な位置を測定します。光学システムでは、ケーブルの外側の位置が測定されます。偏芯値は両位置が相互異なることにより導き出されます。同時に光学システムは外径と真円度、そして特にケーブルの真円度を精度高く検知します。
全ての計算や分析は測定システム内で実行されます。測定値は、様々なインターフェースを通して表示制御システムもしくは工場内のPCへ直に伝送可能です。
エックス線技術による偏芯測定
SIKORA製エックス線測定システムX-RAY 6000 PROはデータ、自動車用そして設置ケーブル及びホースやチューブが製造される押出製造工場用アプリケーションであり、製品の偏芯を信頼性高く検知します。 X-RAY 6000 PROの技術基盤は、画像処理方式によります。相互に直角に配置された2本のエックス線チューブが、その軸へ製品を対角線上に照らします。ラインセンサーが其々2本のエックス線チューブの反対側に配置されています。ラインセンサーはシンチレーターを装備しており、数ミリ秒の内に受信したエックス線を製品の画像を描き出すための光へ転換します。
製造工程中に正確な測定値が継続的にオンラインで記録されます。評価は直接エックス線画像より実施されます。異なる減衰率の材料を検知することは、特定の分析と数学的アルゴリズムにより、各層の可視コントラストそして製品寸法のミクロン単位における精度高い測定へと最終的に導きます。
エックス線技術の使用においては、材料への適応も-例えば超音波技術においては必要となる-接触媒体も必要ありません。 更に、同技術は押出材料の温度に影響を受けません。
CVラインでの中圧、高圧、超高圧ケーブルの製造における偏芯の測定は、エックス線測定装置X-RAY 8000 ADVANCED/NXTで実施します。2台の高速スキャナーが製品を非接触式にエックス線でスキャンします。全てのケーブル寸法及び偏芯の測定値算出は、エックス線画像より直接実施されます。層の変化時に放射線の吸収率が変化します。各絶縁層間の変化点は明瞭に視認でき、偏芯が高精度に測定されます。
SIKORAの非接触式インライン偏芯測定のメリット
製品データと各値の継続制御は、概して過剰な肉厚の回避に貢献します。しかしながら同芯層分布を保証することでのみ、統計的変動を考慮した最小許容値へ肉厚を削減することが可能です。製造にはより少ない材料が要求され、最適な材料消費を実現します。測定と制御技術を適用することによって削減することのできる各ミクロン単位の製品材料は、製造をより経済的にし、そして希少な資源を保全します。
- 同芯性の材料分布の保証
- 全体肉厚を公称値まで削減
- 欠陥品の回避
- 材料の最大削減