ECOCONTROLシリーズ

光ファイバー製造における継続的品質管理には、信頼性高く効率的な測定技術が必要となります。SIKORAはこの領域において基準を打ち立てています。高品質な光ファイバーは大容量データを長い距離データのロスなく、信頼性高く伝送するために必要不可欠です。
FIBER LASER 6003は、線引塔内で光ファイバーの外径を測定するための革新的な装置です。ユニークな測定原理で測定精度0.05 µm、繰返し精度0.02 µmを確保します。高い単精度値で1秒間に2,500回測定し、測定速度は非常に速い1.2 µsなので、常に最高精度を実現します。測定原理は回折解析に基づいており、外径の非接触式光学測定を可動部品を使用することなく可能としています。校正は必要ありません。
適用製品径 | 50 to 500 µm 50 - 500 µm |
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測定精度 | ± 0.05 µm* |
繰返精度 | 0.02 µm |
測定速度 | 0.2 µ秒 |
測定回数 | 2,500 /秒 |
電源 | 100 - 240 V AC ± 10 %, 50/60 Hz |
インターフェース | シリアルインターフェースRS485, 設定診断用インターフェースRS232, LAN (Ethernet), 4x アナログ出力(単極/双極) またはオプションでProfibus-DPもしくはCANopen, EtherNet/IP, DeviceNet, ProfiNet IOなど産業用フィールドバス |
寸法 | 150 x 65 x 225 mm (W x H x D) |
重さ | 約3 kg |
*測定範囲の中心3mmで |
この多目的装置は、外径の測定及び0.5 µm(外径)からの最小のエアライン(ファイバーのエアポケット)の検知に使用されます。FIBER LASER 6003 AIRLINEは通常コーティング前に設置される装置で、工場で校正をかけてから耐用年数を通して絶対的な精度を保ちます。
FIBER LASER 6003 – エアライン検知追加 | |
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機能 | エアライン検知 |
最小検知エアライン | 0.5 µm (外径) |
測定回数 | 700 Hz |
寸法 | 150 x 95 x 225 mm (W x H x D) |
重さ | 約4 kg |
コーディングの同芯度を正確に評価するため、FIBER LASER 6003にオプションで追加機能を搭載することが可能です。このFIBER LASER 6003 CCE (Coating Concentricity Evaluation) はコーティングカップ後に設置され、コーティングの同芯度及び外径値情報をご提供します。
FIBER LASER 6003 CCEは線引塔内の被覆ファイバーの外径測定においてFIBER LASER 6003を置き換えることができるため、追加の外径測定器は必要ありません。
FIBER LASER 6003 – コーティング同芯度評価追加 | |
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機能 | コーティングの同芯度評価 |
寸法 | 150 x 65 x 225 mm (W x H x D) |
重さ | 約3 kg |
FIBER TEMP 6003は、線引き工程においてファイバー温度を測定する独立型測定器です。ファイバー温度の詳細情報を得ることにより、最小限までヘリウム冷却を削減することが可能となり、結果経費削減につながります。
測定ヘッドはファイバーラインのコールド側(測定範囲40°C – 120°C) 、もしくはホット側(測定範囲500°C – 1,500°C)に設置することが可能です。工程の最高の安定化のためには両位置で正しい温度を確保する必要があり、FIBER TEMP 6003が2台必要となります。ホット側での測定は、炉の制御のために重要となる工程パラメーターをご提供します。FIBER TEMP 6003をコールド側に設置すればコーティング工程に入る前のファイバー温度を最適に調整し、安定化させることが可能となります。更に、冷却に必要となるヘリウムも最小限まで削減することができ、経費削減へと繋がります。
FIBER ECOCONTROLと組み合わせることにより、測定温度値を表示し、またトレンド表もご提供します。
適用製品径 | 100 - 500 µm |
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測定精度 | コールド側で1°C |
測定回数 | 100/秒 |
温度範囲 | コールド側: 40° - 120 °C
ホット側: 500° - 1.500 °C |
電源 | 100 - 240 V AC ± 10 %, 50/60 Hz |
インターフェース | RS485, RS232, LAN (Ethernet); オプション: Profibus-DP, アナログインターフェースまたはCANopen, EtherNet/IP, DeviceNet, Profinet IOなど産業用フィールドバス |
寸法 | 150 x 30 x 225 mm (W x H x D) |
重さ | 約1kg |
線引塔における継続品質管理のためには、コブ検出器は必須要件です。3軸のFIBER LUMP 6003 は、高さ/深さ10 µmそして長さ500 µmからのコブと凹みを信頼性高く検出します。
更に高い品質要件のためには、FIBER LUMP 6003 MICROをご提供しています。本装置は光ファイバーの表面に生じる欠陥を長さ50 µmから100%検出します。この性能は、6測定軸を内蔵することにより達成しています。
両測定ヘッドは高さ5 µmからの欠陥を検出します。
ダブル・センサー技術が完璧なコブ/凹み検出を保証します。全ての欠陥が高さ、長さ、数、位置について記録されます。コブ検出器は製品径100 – 500 µmに適用可能で、新規または既存の線引塔に簡単に組み込むことができます。コブ検出器はSIKORAプロセッサ・システム FIBER ECOCONTROL またはライン制御PCに接続することが可能です。
適用製品径 | FIBER LUMP 6003: 100 - 500 µm FIBER LUMP 6003 MICRO: 100 - 500 µm |
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最小検出可能な高さ | 5 µm |
最小欠陥の 長さ | FIBER LUMP 6003: 500µm
FIBER LUMP 6003 MICRO: 50 µm |
線速 | 1 - 3,000 m/分 |
インターフェース | RS485, RS232 (診断用); オプションで Profibus-DP または欠陥接点かアナログ入力, コブ/凹み交差, CANopen, Ethernet/IP, DeviceNet, ProfiNetなどの産業用フィールドバス |
電源 | 100 - 240 V AC ± 10 %, 50/60 Hz |
適用環境温度 | +5 - +50°C |
FIBER TENSION 6003は、張力という重要な測定および制御パラメーターを検証し制御するための、さらに高速、堅牢かつ改良された張力測定のための補助測定装置として機能します。これは、最大50kHzという驚異的な測定速度と、ガラスの屈折特性を考慮した測定原理の使用によって可能になりました。
独立型測定器の使用は、工程が張力によって制御される、ハイエンドソリューションのメーカーにとって特に魅力的です。FIBER TENSION 6003は、特に高い要件と規格が存在する高品質ファイバーケーブルに加工される光ファイバー向けに設計されています。
搭載する測定原理は複屈折の原理に基づいています。FIBER TENSION 6003は、測定範囲内のファイバーの位置、製造速度、ファイバーの振動などの製造の影響に関係なく、裸ファイバーの高温および低温の両方の測定に使用することが可能です。同システムは冷却の前後に設置され、信頼性の高い安定した測定値を生成するため、張力を直接制御することができます。
測定範囲(対象製品径) | 2 mm |
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繰返精度 | ±0.1g |
測定回数 | 最大50kHz |
測定範囲(張力) | 20-400g (標準的な通信ファイバー用:その他製品径や材質についてはご相談ください) |
測定領域 | ±2mm |
電源 | PoE+ (Power over Ethernet) 24V DC ±10% |
インターフェース | USBサービス・インターフェース, Ethernet (LAN) オプション:産業用フィールドバス(例. Profinet IO, EtherNet/IP, Profibus-DP, CANopen, DeviceNet), アナログ入力x2, アナログ出力x2, デジタル入力x2, デジタ出力x2 |
寸法 | 320x250x86mm |
重さ | 重さ |